影法師 [読書]
父がやたらと薦めるので
半ば、うるさいな~思いつつ、書店で手にとりました。
が、帯をみてこれはイケると直感w
早速、ページめくってみる・・。
寝そべって読み始めたんだけど、すぐ、姿勢を正すハメに。
お菓子食べながら読むような本じゃないと思いました。
最初のほうで不覚にもポロッと。
本来、涙するような物語はあまり好みではないのだけど
これはちょっと違う。
先を読まずにはいられない気持ちになった。
以下、感想。
時代小説です。
読み終わってタイトルに立ち戻った。
彦四郎の物語だと思った。
涙にもいろんな種類があると思った。
これは・・たとえば、
藤沢周平を読んだ後のような悲しい涙ではなくて
なんというか・・・キリッと鋭い切なさ?
うーん。。語彙力乏しいなぁ自分;うまく表現できないよ;;
印象に残るシーンはいくつもあった。
釣り、その帰り道の出来事。
川で溺れかけたこと。
百姓一揆。
保津のこと。
みねのこと。
・・・
・・・
・・・
感想を言葉にすると、陳腐になってしまいそうで。
端的でわかりやすい言葉が浮かばない。
ただ、私は読んでいる間じゅう、
本来の日本の美しさ、強さにどきりとさせられて
今を省みずにはいられないような、そんな気持ちでした。
帯には「どんなことがあっても貴女を護る」とあり、
なんとなく、恋愛物語なのかなーなんて思ってました。
でも、違う。確かにうっすらとありはするけど、それだけじゃない。
大局でものごとを考える大切さ、潔さ。
侍。
悲しくて泣いていた。
そんな七歳の勘一の心を救ってくれたのは
同じ年格好の彦四郎。
彼の気迫ある厳しい
「泣くなっ」「武士の子が泣くものではない」という言葉。
「敵討ちするなら、助太刀する」と。
彦四郎が泣くなと言ってくれたから
勘一は、ずっとその後を強く生きていく。
大きな話になるかも、だけど
今の日本が失ってしまったものって、これだと思った。
優しく許容するだけじゃだめだよね。
負けるな、泣くな。
こういう厳しさに救われること、たくさんあるのよ。
百姓一揆のところ、
学校で習った教科書の日本史とは違う重みを感じて、
いい意味で、一揆への見方が変わりました。
対する武士もまた命がけだったのだと知りました。
百姓には百姓の、武士には武士の。
追記:文庫、巻末の袋とじ。これは・・想像で補完したほうがよかったかな私は^^。
半ば、うるさいな~思いつつ、書店で手にとりました。
が、帯をみてこれはイケると直感w
早速、ページめくってみる・・。
寝そべって読み始めたんだけど、すぐ、姿勢を正すハメに。
お菓子食べながら読むような本じゃないと思いました。
最初のほうで不覚にもポロッと。
本来、涙するような物語はあまり好みではないのだけど
これはちょっと違う。
先を読まずにはいられない気持ちになった。
以下、感想。
時代小説です。
読み終わってタイトルに立ち戻った。
彦四郎の物語だと思った。
涙にもいろんな種類があると思った。
これは・・たとえば、
藤沢周平を読んだ後のような悲しい涙ではなくて
なんというか・・・キリッと鋭い切なさ?
うーん。。語彙力乏しいなぁ自分;うまく表現できないよ;;
印象に残るシーンはいくつもあった。
釣り、その帰り道の出来事。
川で溺れかけたこと。
百姓一揆。
保津のこと。
みねのこと。
・・・
・・・
・・・
感想を言葉にすると、陳腐になってしまいそうで。
端的でわかりやすい言葉が浮かばない。
ただ、私は読んでいる間じゅう、
本来の日本の美しさ、強さにどきりとさせられて
今を省みずにはいられないような、そんな気持ちでした。
帯には「どんなことがあっても貴女を護る」とあり、
なんとなく、恋愛物語なのかなーなんて思ってました。
でも、違う。確かにうっすらとありはするけど、それだけじゃない。
大局でものごとを考える大切さ、潔さ。
侍。
悲しくて泣いていた。
そんな七歳の勘一の心を救ってくれたのは
同じ年格好の彦四郎。
彼の気迫ある厳しい
「泣くなっ」「武士の子が泣くものではない」という言葉。
「敵討ちするなら、助太刀する」と。
彦四郎が泣くなと言ってくれたから
勘一は、ずっとその後を強く生きていく。
大きな話になるかも、だけど
今の日本が失ってしまったものって、これだと思った。
優しく許容するだけじゃだめだよね。
負けるな、泣くな。
こういう厳しさに救われること、たくさんあるのよ。
百姓一揆のところ、
学校で習った教科書の日本史とは違う重みを感じて、
いい意味で、一揆への見方が変わりました。
対する武士もまた命がけだったのだと知りました。
百姓には百姓の、武士には武士の。
追記:文庫、巻末の袋とじ。これは・・想像で補完したほうがよかったかな私は^^。
タグ:百田尚樹