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永遠のゼロ [読書]

中学生や高校生がこの本を読んで、
巻末にあった文献、『大空のサムライ』
そういった本に興味を持つようになるといいなぁと思いました。

とても読みやすいし、
有名な零戦搭乗員を知ることができ、その技量にうっとりしたり。

ただ・・ひとりでいる時に読んだほうがいいです。
泣いちゃうと思う。

ちなみに私、
子供の頃から、父の書棚に並んでた海軍の本、わりと読んでて
(父さん海軍マニア。実家の応接間にはプラモデル聯合艦隊が)
「あ、知ってる。この零乗り知ってる。写真もみたことある」
―と、こんな感じですらすら読み進めることができました。
なので、なんといえばよいか・・
ある程度、こういうお話に私、免疫があったほう・・と、思うんです。

なのに、泣いてしまいました。

以下、感想。

文庫カバーから。

  「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」
  そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
  終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
  天才だが臆病者。
  想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。
  記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫


祖父と縁のあった人たちに話を聞きながら、当時を回想・・といったふうに
物語は進んでいきます。

その過程において少しずつ見えてくる祖父の人となり。

特に、ラバウル航空隊のところは、私の場合、妙に懐かしくて←
久しぶりに『大空のサムライ』読もうかなって気持ちになりました。
搭乗員たちの息遣いのようなものが読み取れて、面白かった記憶がある。
敵機との遭遇、「どっちがやられるか」な状況なんだけど、
どこかでお互いに敬い合ってたりね。

零式艦上戦闘機 21型、52型・・

ネタバレになってしまうので、もうあんまり書けないな;

『影法師』の原点は、ここにあったのかぁと、素直に思いました。
(『影法師』を先に読んだので・・。)

百田尚樹さんが描きたいもの、私はとても好きです。
「俺が俺が」「私が私が」ではないんだよね。

戦争、特攻についても。

戦争の悲惨さだとか、特攻の・・とか、安易に語る人、私、嫌い。
作中では、高山っていう、たぶんあの新聞社の記者。
高山、嫌い。大嫌い。

あの大戦を生きた人たちは、そんなに遠い時代の人ではけっしてないのに、
何か遠い、異世界の人みたいに、高山は言うんだけど(すべて時代のせいにして)

それってズレてるよなぁと。

だって、、読んだ本が一緒だったりするんだもの。
カレーライスも、虎屋の羊羹も好きだったり。
―て、これもズレてる?w
や、でも、そういう共通点知ると私なんか、きゅっとなっちゃうよ。
同じ歌、同じ景色。。

新聞記者・高山は言う。
「洗脳されてたんだよ。彼らはみんなテロリストと同じさ」

・・ふざけんなよ高山。
こういう考えの人、ほんと嫌い。
今の価値観で、すべてわかったような顔で、戦争や特攻を語るな!と思う。

戦後、特攻で散華した人のことを犬死だと嘲笑した人たちがいます。
おそらくそういう人たちの教えを受けた人が今、えらそうにテレビなどに出て
今度は政治についてとか、人権をとか、言ってるんだと思います。

追記:
今日われ生きてあり (新潮文庫)

今日われ生きてあり (新潮文庫)

  • 作者: 神坂 次郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1993/07
  • メディア: 文庫

「背中の静ちゃん」読んでほしいです。
タグ:百田尚樹
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